第583回 神戸お話伺いメモ 2013/8/24 [2013年神戸お話伺いメモ]

前回の訪問は参加者3名でした。

・60歳男性。一人暮らし。待っておられたようで家に上げてもらう。長田区で被災。震災後、中学校で2ヶ月ほど避難し、その後須磨区の仮設で2年、今の住宅に入居して14年。震災前の年に飲食関係の店をオープンしたが、オープン2ヶ月で被災し、その後色々とトラブルがあって今は弁護士を立てている。沖縄県のご出身で、奥様とは神戸で店を出している時に出会い再婚。その後、色々とお店を出された。奥さんを5年前に亡くされた。先妻との間に子供が3人いるが、今は一人暮らし。職探しに困っている。調理補助のような仕事で1日3、4時間の仕事を探している。60歳から年金をもらっているが、足りなくて生活保護も受けている。居酒屋をしていたので、一人暮らしには不自由はない。ボランティアがあれば出たいとの希望も述べていた。若々しく見えました。

・67歳男性。 長田区で被災。全壊。両手に荷物を持って帰ってこられたところを2度目に訪ねると出てくださった。2階建ての1階に寝ていて、奥様が家具の下敷きになって亡くなられた。その後、一週間車で生活し、小学校に8ヶ月避難し、垂水の仮設に3,4年、平成14年にここに移ったとのことでした。仕事もおありで、ここから娘さん2人をお嫁に出された。鷹取から六間道まで一帯が燃えたのが思い出される、と話された。さわやかな初老の感じの方だった。

・80代女性。家に入れていただきお話伺い。長田区で被災。今は足の調子が悪いが、貼り子(ケミカルシューズの糊付け)の仕事を50年されていた。御主人が入退院を繰り返されていたので、1円でも収入が欲しかったのでゴム(くつ)の会社に入る決心をされたそうです。ご主人は透析を繰り返し、震災の翌年の平成8年に亡くなられた。それまで、看病の為に学校に1ヶ月間娘さんと食事の作り方などを教わりに行かれたそうです。男女一人づつお子さんがあり、長い間の働きづめで顔面の神経が痛んだり、足にブロックが20本入っている、そうです。でも見かけたところ重病には見えない、よい表情でした。本当に自立しているという人柄で、80歳には見えない顔つきでとうとうと波乱万丈の人生を話されました。とても明るく前向きで、「人生の最後にこんな素敵なところ(朝起きると日の出を見る)に来れて感謝」とおっしゃり、持病があり歩くのがご不自由だが、それでも「毎日がルンルンなの」と笑顔で話されていた。

・30代女性。灘区で被災しここに移り住む。警戒心が強く、あまり自分のことを話したがらなかった。
・60代女性。インターホン越に「大丈夫です」と安否確認のみ。
・女性。出かけるところで、「ごめんなさい。元気にしています」と言われた。
・80代女性。ドアまで出てこられたが、「元気ですよ」と言われて、奥に引き返された。
・70代女性。「今、忙しいのでごめんなさい。ご苦労様です」と言ってくださった。車椅子があった。

・参加者の感想
今回は60代の男性、80代の女性と一人暮らしのお家に入れてもらい、それぞれ約一時間お話をした。それぞれが、ぽつぽつ、立て板に水、のお話を聞いていると、やはりこのボランティアは必要だなあ、と思った。

以上
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