第586回 神戸お話伺いメモ 2013/10/12 [2013年神戸お話伺いメモ]

前回の訪問は参加者4名でした。

・70代女性。60分の訪問。長田区で被災。全壊。一人住まい。入居15年。約束していたので伺ったら、中へ通され話を伺う。2階建ての1階にいたので生き埋めになり、何が起こったのか分からず、暗い中で右足が痛いなかで救助を待っていたが、「無理無理」という言葉しか聞こえず、くじけそうになるところに大手町の娘夫婦が来て、婿が一本ずつ瓦礫を除けて、体勢を変えてやっと身動きが取れ、這って地上へ出て助かったそうです。そして急性肺炎になる。周りは一面焼失していたが、一軒だけ残った新建材で建てられOさん宅に避難させていただいた。その後、娘さん宅に移る時にOさんにはミンクのコートまで貰って感謝している。その後、公園の仮設に入居する。その時はボランティアの学生が良く訪ねてきたそうです。その時の写真とハガキを見せてもらう。ご主人はこの住宅で、11年前に亡くなった。ご主人が入院した時の親切にしてもらった主治医の話を聞く。良い人とめぐり合い感謝しているとおっしゃった。今、しみじみと「生きていて良かった」と言われた。整形科に10年通っているが、近所のスポーツクラブ、に通って、大分歩けるようになった。

・60代女性。ご主人は80歳。20歳違いだが、今でもラブラブだそうです。40分の訪問。前の結婚では4人の子供が次々と流産、死産し、離婚。その後、大阪から神戸に単身で来て、ホテルで働き始めるが、そこでいじめにあったが、ご自身で解決された気丈な方。大阪ではカッターシャツの会社で働いていた。脊髄きょうさく症で今は痛くて松葉杖をついて出てこられた。精髄の病気になり、寝たっきりになったが、同僚に目をかけらる。震災後、歩けなくなり、介護にご主人が来られたことがきっかけで、再婚。その後、ご主人の足が不自由になり、この住宅に入居された。松葉杖をついて来られた時は、「アラー」とお互いに顔を見合わせて思い出し、それもそのはず、3年前に訪問済みの方で、新聞の取材を受けたので良く覚えていた。3年前は松葉杖は使われていなかった。いろんな経験からかとても気丈で明るい方だった。

・60才代女性。長田区で被災。全壊。20分間の訪問。新在家に一ヶ月避難。福島県のいわき市に15歳までいた。NHKの『あまちゃん』を見ている。ランニングウェアにパンツ姿でとてもはつらつと見えたが、実は最近、糖尿病を患われていると聞き、驚いた。ご主人も入退院を繰り返し、糖尿病から目、腎臓、心臓を患われ、15年間透析を受け、心臓にペースメーカーをつけられている。看護をするために気力だけで健康体を演じられているらしい。市営住宅に当選するまで10年かかったが、シルバーということで優先的に入居できた。今年、脱水で救急車で入院した。C型肝炎になるが、今は気力で持っている。姉が福島にいるが、一時原発事故で避難していた。はつらつとした気丈さを感じました。

・78才代男性。長田区で被災。全壊。10分の訪問。姫路に避難し、その後西市区の仮設に行った。今は一週間に1回リハビリに行く。16年前に離婚。娘と孫が週に一度くる。近所の人とはあいさつ程度。病院の会計をしていた。その前、30年間ほど商店を営んでいた。

・70才代男性。中央区で被災。全壊。25分の訪問。入居15年。今はここの住宅の会計をしている。仮設はポーアイ。最後までいたので4年。今年の初めまでここの住宅で喫茶やカラオケのお世話をなさっていたとか。元気そうでしたのでお聞きしたら、どこも悪いとこはないとのことでした。公害病でゼンソクを患っているほかはどこも病はないそうです。一人暮らし。娘と息子がいるが、あまりきてくれない。ここの世話をやめても人が頼ってくれる。熱帯魚とメダカをたくさん飼ってられて、「心安らぎますよ」「今、50肩だよ」とお若い。なにしろとても若い感じでした。

・70代女性。中央区で被災。全壊。40分の訪問。今は娘さんと二人暮し。震災後、親戚が三木市にいたので娘3人と私がお世話になりました。すぐに借り上げの復興住宅に当たりましたが、今は娘1人と住んでいるので市営に申し込み、すぐにここが当たって、今年の二月からここに住んでいます。ここは借り上げ住宅より狭いが、やっぱり医者の関係でここがいいです。リュウマチや緑内障を患っていらっしゃる人には見えないほど朗らかにお話しして下さった。主人が女をつくり、お金も入れてくれず、お姑さんができた人で、お金を入れてくださったが、一番下の息子が大学を卒業した時に断りました。ご主人は震災の前に亡くなり、私はありとあらゆる仕事をしましたよ、と10キロ痩せて、久しぶりの人は驚かれますとお話された。娘さんがいるため、バスの無料券はもらっていないが、今娘の収入が途絶えたので来年はもらえるかなと。8月頃、おまわりさんが来て、「何度来ても会えないので心配しましたよ」と言われたことなど、はやっている事件の事も話してくださいました。

以上
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