第564回 神戸お話伺いメモ 2012/11/10 [2012年神戸お話伺いメモ]

前回の訪問は新人2名を入れて、参加者8名でした。

・80代男性。東灘区で全壊。壊れた家の下敷きになって,被災後4時間も埋まっていた。上からかけてくれる声はよく聞こえたのに,下から叫んでも聞こえていなかったようだ。近くで,5人並んで埋まっていたが,1人だけ助かったこともあった。交通が不便な中,大阪まで行って,手や腕に皮膚移植の手術をした。六甲アイランドの仮設住宅には4年以上いた。この復興住宅に入居して14年目。ここに来たばかりの頃は,自転車であちこちに出かけていたが,やがて脳梗塞で倒れ,あちこちがしびれたり,味がよく判らなくなっている。色々なお世話役をしてきて,先日,5名ほどの東京の女子高生が話しを聞きたいとやってきた。老人会も続けており,本当に女性の一人暮らしが多いと感じる。身体が動けば,友愛訪問活動などをもっとやりたい。例年1月17日には東遊園地で「1.17」のロウソクを立てていたが,来年は摩耶埠頭でしてみようと思っている。

・80代女性。東灘区で全壊。一人暮らし。六甲アイランドの仮設住宅に4年いて,ようやっとこの復興住宅へ。やっとの思いで入れたこの部屋だが,借り上げ復興住宅のため,数年後には出て行かねばならない。URと直接契約して住み続けるのは,年金暮らしでは難しい。今年の抽選に外れ,移転先は決まっていない。年を取って引越しするのはたいへん。今かかっている医者に通い続けたいので,遠くには行きたくない。近所で親しくしている人の中には,既に移転先が決まったという人も何人かいる。娘から同居をすすめられているが,婿が定年でずっと居るようになると気を遣いそうだし,一人暮らしの方がが気楽なので…。

・女性。中央区で全壊。この復興住宅には父(70代)が住んでいて,自分は時々やってくる。父はポートアイランドの仮設住宅に最後までいて,自治会役員としてお世話をしていたため,この復興住宅に入居して14年目になる今でも,色々な人が相談に訪れている。この部屋は借り上げ復興住宅で,移転先の申込書が届いている。最悪の場合,東灘区の公営住宅に入れるようになっているが,できればここにいたい。

・70代男性。灘区で全壊。夫婦共々元気で過ごしている。この復興住宅には早くから入居しているが,近くを通る高速道路や国道がうるさい。買い物は,スーパーも近くて便利。普段からなるべく歩くようにしており,この近くを3~4km歩いている。訪問時もその準備をして出かけるところであった。生涯学習の色々な講座にも通っている。

・70代男性。中央区で半壊。夫婦共々元気で過ごしている。被災した自宅を修理して5年ほど住んだ。喘息のため,発作の時はたいへん。

・男性。長田区で全壊。比較的被害が少なかった垂水区に引っ越した。その後引越を繰り返して,やっとこの復興住宅へ。

・70代男性。中央区で半壊。妻・母と3人暮らし。かつては飲食店を営んでいた。

・30代男性。子どもと暮らしている。母は亡くなった。<インターホン越しに応答>

・女性。「話しはありませんし,話したくありません。」<インターホン越しに応答>

・女性。「忙しいので,すみません」<インターホン越しに応答>

・男性。「今,食事中なので…」<インターホン越しに応答>

・男性。「話したくない」

・50代男性。「何ですか?」<インターホン越しに応答>

・30代男性。お休みのところを出てきて「いいです」。

以上
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