第523回 神戸お話伺いメモ 2011/2/12 [2011年神戸お話伺いメモ]

70代女性,一人暮らし。中央区で半壊。震災時から一人暮らし。ケガもなく助かった。この復興住宅へ入居して10年以上で,近隣とのコミュニケーションに努め,玄関前の通路でよく話しているが,それを向かいの棟の住民から覗かれているように思われると苦情を言われたこともある。1年半ほど前に近所の方が飛び降り自殺したときのことを話してくれた。

60代女性,一人暮らし。中央区で半壊。身体が不自由であまり働くことができず,住居の確保に難儀した。この復興住宅に入居して3年目。年金は増えないのに家賃が上がってのが不安。ガスはいっさい使用しない。私たちの訪問を,早くから玄関前に出て待っていてくださった。

80代女性,一人暮らし。返事がして、しばらくしてドアが開き、「字も読めず、話すこともないが」と言われたが、「お話を伺いたいのですが」と言うと、家に上げてもらい、お話を伺った。中央区で半壊。地震の時,猫が知らせてくれたのか,布団をかぶったところ揺れがきて,戸棚が倒れてきたが助かった。避難所に入らず,一時身を寄せた身内の家も居心地悪く,程なく半壊のアパートに戻る。しかし福祉の人もそのアパートは湿気で「体がわやになる」といわれてやっと3年前この復興住宅に入居するようになった。今でも毎日そこの2匹の猫に餌をやりにそのアパートに通う。これが良い運動になる。雨のにも風の日も休んだ事が無い。胃を手術して3分の2とっている。ここに越してくるとき、箪笥やみずや、大きな冷蔵庫などみな捨てた。本当に生活上必要最低限の物しかなく、ひっそりとした生活ぶりだった。今は2合炊いて食べている。健康だ。別に悪いとこはない。暖房もいれずに厚着をして頑張っておられ、元気のいいお母さんに、何時までもそのままでと願ってお別れをした。

70代男性,一人暮らし。中央区で半壊。経営していた店も被災したが,半壊の家に何とか住んだ。当たった仮設住宅(北区)があまりにも寒く住めなかった。この復興住宅に入居して10年以上だが,仲間を募って一人暮らしの高齢者を訪ねたり,近くの中学生に非常用水の使い方を教えたり,また遠方の中高生と被災者とが交流を持つ仲介をしたりといった活動をしている。
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