第556回 神戸お話伺いメモ 2012/7/14 [2012年神戸お話伺いメモ]

前回の訪問は、参加者4名でした。

・70代男性,長田区で全壊。同区内で営んでいたケミカルシューズの工場は全焼,機械に当たった息子は,その後遺症で亡くなった。息子の死でやる気を失った上,費用も膨大になることから工場の再建は断念,借金返済に追われる,マイナスからのスタートになった。タクシー運転手になり,今のタクシー業界はたいへん厳しいが,人間やはり働くのが一番と,今も週2回ハンドルを握る。仮設住宅への入居はやめて借家住まいに。この復興住宅に入居して13年,高層住宅に住んだのは初めて。長田には人情があり,皆で助け合って生きていたが,ここにはそれがない。

・80代夫婦。訪問時在宅していた奥さんが,杖で身体を支えながら,やっとのことで玄関口へ。しんどそうだったので,お話し伺いを切り上げた。それから程なく,帰宅してきたご主人と出会い,お話しを伺った。背筋がまっすぐに伸びた姿は「予科練帰りだから」と,さらに「まだ走れます」と走る格好をして,元気ぶりをアピール。

・70代女性,夫婦2人暮らし。東灘区で被災。自宅近くの阪神高速道路の高架が倒れた。震災まで長く牛乳店を営んでいたが,当時既に牛乳配達の需要が減っていたことに加え,60歳前後の年齢で再建するのは難しいと,再建を断念した。仮設住宅には入らず,この復興住宅には竣工当初から入居。入居間もなく,自転車を階下に置いていたら盗難に遭ったので,家の中に入れている。商店街や最近新たにできたスーパーでまとめ買いした帰りは,自転車に積んで押して帰ってくることが多い。

・30代女性,中央区で一部損壊。震災の時はまだ十代だった。身体がしんどそうなので,お話し伺いを早めに切り上げた。

・女性。体調が悪いので…。<インターホン越しに応答>

・「せっかくですがお断りします。」<自身で支援シートに記入>

・「具合が悪くて出られませんのであしからず。」<自身で便箋に記入>

・80代女性,灘区で全壊。「ぼちぼちすごしています。有がとうございます。」<自身で支援シートに記入>

以上
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